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【活動記録】
2012/1/27
1月27日 共同利用・共同研究拠点(イスラーム地域研究)京都大学拠点拠点強化研究「イラン政治文化研究」でトロント大学Ramin Jahanbegloo教授を迎え公開講演会「イランの政治構造をめぐって」を開催いたします。Ramin Jahanbegloo教授はソルボンヌ大学で博士号を取得後、テヘラン、デリー、トロントなどで教鞭をとり、現在トロント大学教授。ペルシア語、フランス語、英語の三カ国語で多数の著作があります。代表作はConversations with Isaiah Berlin (Peter Halban, 1992), Gandhi: Aux Xources de la Nonviolence (Felin, 1999), Penser La Nonviolence (UNESCO, 2000), Iran: Between Tradition and Modernity (Lexington Books, 2004)。哲学と政治学をまたぐ分野、特に暴力と政治の関係を中心に研究をなさっています。今回はJahanbegloo教授の関心分野の一つであるイランの政治状況についてご講演いただきます。なお講演は英語で行い、通訳はつきません。
公開講演会「イランの政治構造をめぐって」
プログラム
【日時】2012年1月27日(金)15:00-17:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)3階オープンカンファレンス
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_y.htm
/3fOpnCnf.pdf
15:00-15:30
講演会の趣旨説明および講演者紹介
松永泰行(東京外国語大学)
15:30-16:30
Ramin Jahanbegloo教授講演
"The Two Sovereignties and the Legitimacy Crisis in Iran"
16:30-17:00
質疑応答
2012/1/26
1月26日 共同利用・共同研究拠点(イスラーム地域研究)京都大学拠点公募研究「イスラーム法とテクノロジー」の2011年度第3回研究会を開催いたします。
今回は、これまで取り組んできた時空間地理情報システムDiMSIS-EXを研究に応用する際の技術的諸問題に関して議論を深めます。なにかとご多忙な時期ではありますが、関心をお持ちの皆様、どうぞふるってご参加下さい。
日時 1月26日(木)16時~18時
会場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー10階1101番教室
報告1冨田敬大(立命館大学衣笠総合研究機構PD)
「DiMSIS-EXの運用状況と課題――2011年モンゴル・オルホン郡での調査をもとに」
報告2小杉麻李亜(日本学術振興会特別研究員)
「DiMSIS-EXの運用――クルアーン写本の所蔵館リストを中心に」
コメント
角本繁(東京工業大学)
2012/1/21-22
1月21-22日 京都大学イスラーム地域研究センターでは共同利用・共同研究拠点(イスラーム地域研究)拠点強化事業の一環として中東現代文学研究会を組織し、アラブ文学、イラン文学、トルコ文学に限らずイスラーム世界(および関連地域)のさまざまな文学を採りあげ、移民等各種テーマのもと多角的にイスラーム世界の文学を扱うとともに映画と文学の比較の視点も入れて研究を進めています。
本年度第二回研究会では特に現代イスラエル文学の研究者で、昨年刊行されたアモス・オズ『わたしたちが正しい場所に花は咲かない』の翻訳をなさった村田靖子先生をお迎えしてお話しを伺いました。また第60回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作トルコ映画「蜂蜜」の字幕を作成なさった矢内達也さんに「蜂蜜」の解説をしていただき、文学との関連を論じました。
イラン文学とアラブ文学の研究発表も併せて行い、盛りだくさんの内容になっています。
【日時】2012年1月21日(土)13:00-18:00、22日(日)10:00-18:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第2講義室(AA415)
【プログラム】
1月21日(土)
・研究報告1 13:00-15:00
村田靖子(東邦大学名誉教授)
「Majority but Minority――現代イスラエル文学が倫理的でないわけ」
・映画と文学 15:15-18:00
トルコ映画、セミフ・カプランオール監督作品「蜂蜜」をめぐって
解説 矢内達也(大阪大学)
1月22日(日)
・研究報告2 10:00-12:00
前田君江(東京大学)
「イラン国民的詩人の肖像――アフマド・シャムルー(1925-2000)」
・研究報告3 13:00-15:00
福田義昭(大阪大学)
「マフフーズ、ムシャッラファ、アスワーニー ――エジプトにおける群像小説の一類型について」
・研究報告4 15:10-17:10
岡真理(京都大学)
「イスラームは女によっていかに生きられるか――アラブ女性作家の作品から」
2011/10/29
10月29日 イスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点(京都大学拠点)拠点強化事業の枠で活動をしている「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」の2011年度第二回研究会を開催します。
第二回「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」では南山大学の目崎先生にイスラーム世界における風水に関してご発表いただきます。
【日時】2011年10月29日(土)13:30-17:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
発表 目崎茂和(三重大学名誉教授)
「イスラームの環境観と風水」
2011/10/21
10月21日 イスラーム地域研究京都拠点(KIAS)は文科省公募研究「イスラーム法とテクノロジー」の2011年度第2回研究会を開催いたしました。
今回は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナにおけるイスラーム法をめぐる歴史的問題に焦点をあててお二方にご発表いただき、みなさんで議論したいと思います。
日時 10月21日(金)16時30分~18時45分
会場 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー16階1167番教室
【報告】
米岡大輔氏(日本学術振興会特別研究員)
「ハプスブルク治下ボスニアにおける進歩的ムスリムと教育問題」
ハプスブルク統治下のボスニアにおいて、進歩的ムスリムと呼ばれた知識人層がイスラーム教徒をめぐる教育問題についていかなる議論を展開したのか、という問題を考察する。
清水美穂氏(バーニャ・ルーカ マルコポーロクラブ講師)
「ボスニア・ヘルツェゴヴィナのレイス・ウル・ウレマー、ムスタファ・チェリチをめぐる論争」
イスラーム法を市民生活に浸透させようとするムスタファ・チェリチ(1999年より現職、現在2期目)の戦略とその反響から、現在、そしてこれからのボスニア・ヘルツェゴヴィナを考える。
報告はこちら→
2011/8/6
8月6日 イスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点(京都大学拠点)拠点強化事業の枠で活動をしている「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」の2011年度第一回研究会を開催しました。
「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」では、伝統継承に関する実践的側面、特に呪法、儀礼を扱う予定にしております。今回の研究会は当テーマに関する最初の研究会ということで概括的な議論を行います。
【日時】2011年8月6日(土)13:30-18:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
発表1 近藤 久美子(大阪大学)
「アラブ古典文学から見る信仰の民俗」
発表2 仁子 寿晴(京都大学)
「数的世界観と文字的世界観――魔方陣をめぐる風景――」
2011/6/26
6月26日(日)イスラーム地域研究京都大学拠点(KIAS)は、拠点強化事業「中東現代文学研究」2011年度第一回研究会を開催しました。
発表1(10:00-12:00)
久保聡(大阪大学)「トルコ現代演劇で紐解くジェンダー・セクシュアリティ考」
特別報告(12:00-13:00)
細田和江(中央大学)「世界グロスマン会議(ヴェネツィア)に参加して」
発表2(13:00-15:00)
須永恵美子(京都大学)「ウルドゥー文学の系譜と翻訳」(仮題)
発表3(15:00-17:00)
石川清子(静岡文化芸術大学)「アシュア・ジュバール『愛、ファンタジア』を訳して」
【日時】6月26日(日)10:00-18:00
【場所】早稲田大学26号館(大隈記念タワー)601
2011/6/25
6月25日(土)イスラーム地域研究京都大学拠点(KIAS)は早稲田拠点と共催で「中東現代文学研究会」の公開講演会「中東市民革命と文学の役割――エジプト1月25日革命に寄せて――」を開催しました。
第一部 講演会「中東市民革命と文学の役割――エジプト1月25日革命に寄せて――」
福田義昭(大阪大学)
「現代エジプト文学にあらわれた抗議のかたち」
山本薫(東京外国語大学)
「言葉の力――タハリール広場発の詩と歌――」
第二部 パネルディスカッション「革命と文学――マグリブ・エジプト・パレスチナ・イラン・パキスタン――」
司会:岡 真理(京都大学)
パネリスト:鵜戸 聡(東京大学)、福田 義昭、山岸 智子(明治大学)、山根 聡(大阪大学)、山本 薫
【日時】2011年6月25日(土)14:00-17:30
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス14号館4階403号室
2011/6/4
6月4日(土)イスラーム地域研究京都大学拠点(KIAS)は早稲田拠点と共催で公募研究「イスラーム法とテクノロジー」の「DiMSIS-EX(Disaster Management Spatial Information
System-Expansion)講習会」を開催しました。
講師:角本 繁(東京工業大学)
「DiMSIS-EX(Disaster Management Spatial Information System-Expansion)の活用」
事例1:小杉麻李亜(日本学術振興会PD研究員)
「DiMSIS-EXのクルアーン研究への応用――刊本・写本・グッズを中心に」
事例2:後藤裕加子(関西学院大学)
「イラン歴史研究への応用―サファヴィー朝時代の街道ルート研究」
事例3:冨田敬大(立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー )
「モンゴル牧畜社会研究への応用―体制転換期の都市周辺地域における牧地環境分析」
【日時】6月4日(土)14時~17時
【場所】早稲田大学早稲田キャンパス26号館(大隈記念タワー)3階301教室
2011/2/5
2月5日(土)京都大学イスラーム地域研究センターは拠点強化事業の一環として京都大学拠点において「イスラーム世界における伝統継承に関する研究」第三回
研究会を下記要領にて開催しました。
【発表】
篠田知和基(広島市立大学)
「ライオンとサル、神の怒りを慰撫する物語」
後藤敏文(東北大学)
「古代インドの鎮め――ヴェーダ文献の訳例紹介と文献概観――」
藤井千晶(日本学術振興会特別研究員)
「預言者ムハンマドの医学による精霊祓い――東アフリカ沿岸部の事例から――」
【日時】2011年2月5日(土)13:30-18:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
2011/1/22
1月22日(土)23日(日)京都大学イスラーム地域研究センターは拠点強化事業の一環として、2010年度第二回中東現代文学研究会を開催しました。
【発表】
1月22日 (土)11:00~
森晋太郎「ラシード・ダイーフ(1945~)と 現代のレバノン」
映画鑑賞 15:15~18:30
アスガー・ファルハディ監督「彼女の消えた浜辺」(2009年、イ ラン、1h56)
解説 鈴木均(アジア経済研究所)
1月23日 (日)11:00~
田浪亜央江「ハージズ(検問所/障壁)の国のアラビ ア語文学――アズミー・ビシャーラの作品世界から考えるフィクションの可能性」
山根美奈(京都大学)「私はソマリア人、私のパスポートはイタリア人」
(亡命ソマリア人を両親に、1973年、イタリアに生まれイタリア語で著述する女性作家イジアバ・シェーゴのエッセイ3作品(「ソーセージ」「出母国」アルフレッド・ヒッチコックを愛した遊牧民」)をご紹介します。)
【日時】2011年1月22日 (土)、23日 (日)
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内 総合研究2号館4階 第1講義室
2011/1/21
1月21日(金)イスラーム地域研究京都大学拠点(KIAS)文科省公募研究「イスラーム法とテクノロジー」の2010年度第2回研究会を開催しました。
【発表】
川本智史(東京大学)「15~16世紀オスマン朝宮廷の移動:イスタンブルとエディルネ」
伊藤隆郎(神戸大学)「マムルーク朝スルターン=カーイトバーイのダシーシャ・ワクフ」
【日時】1月21日(金)16時~19時30分
【場所】京都大学総合研究2号館(AA415 第二講義室)
2010/11/21
11月21日(日)イスラーム地域研究京都拠点(KIAS)文科省公募研究「イスラーム法とテクノロジー」は、2010年度第1回研究会開催しました。
【発表】
江川ひかり(明治大学)トルコ共和国ヴァンで開催したCIEPOでの発表報告
松尾有里子(お茶の水女子大学)「オスマン帝国における司法・文教組織の発展―16世紀後半から17世紀前半におけるバルカンの事例を中心に―」
角本繁 (東京工業大学)「歴史研究と将来計画へのトレンド」
【日時】2010年11月21日(日)15時~18時
【場所】明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン9F 309F教室
2010/10/30
10月30日(土)イスラーム地域研究拠点京都大学拠点はイスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点強化事業の一環として)「イスラーム世界における伝統継承に関する研究会」第二回研究会を開催しました。この研究会では、芸能芸術、説話、儀礼など諸領域のトピックに関してイスラーム世界と他の文化圏の比較をしながら研究を進めていきます。
【発表】
三浦俊介(立命館大学)「漢字『鬼』と和語『おに』についての基礎的考察」
福岡まどか(大阪大学)「魔なるものを考える――ジャワ島のラーマーヤナにおける魔王ラーヴァナ誕生のエピソード――」
松村一男(和光大学)「妖怪・妖精・怪物・神獣――海の怪異・海の主――」
【日時】2010年10月30日(土)13:00-18:00
【場所】大阪大学 (吹田キャンパス) 人間科学研究科 東館106号室
2010/9/4
9月4日(土)イスラーム地域研究拠点京都大学拠点はイスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点強化事業の一環として公開講演会『中東現代文学への招待――豊穣さと多様性のアラベスク』を早稲田大学イスラーム地域研究機構、日本中東学会と共催で開催しました。
【第1部 講演】「中東現代文学への招待」
・岡真理(京都大学)「砂漠の下に秘められた泉――現代アラブ小説の魅力について――」
・勝田茂(大阪大学)「現代トルコ文学――アナトリアからの発信――」
・藤元優子(大阪大学)「現代イラン文学――孤独の迷宮を抜けて――」
【第2部 パネルディスカッション】「中東現代文学――ジャンルと言語を越えて――」
司会:山本薫(東京外国語大学)
岡真理×勝田茂×藤元優子×浜崎桂子(法政大学)×鵜戸聡(東京大学)×細田和江(中央大学)
【日時】2010年9月4日(土)13:30-17:00(13:00開場)
【場所】早稲田大学小野記念講堂(小野梓記念館(27号館)B2F)
2010/7/31
7月31日(土)イスラーム地域研究拠点京都大学拠点はイスラーム地域研究共同利用・共同研究拠点強化事業の一環として『イスラーム世界における伝統継承に関する研究会』(第一回研究会)を開催しました。
発表1:近藤久美子(大阪大学)「アラブ地域の魔――被造物としての妖怪――」
発表2:篠田知和基(広島市立大学)「地中海地域の魔」
発表3:鈴木広和 (大阪大学) 「ハンガリー聖王の伝承」
【日時】2010年7月31日(土)13:00-18:00
【場所】京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館4階北側第一講義室(AA401号室)
2010/3/23
3月23日(火)KIASユニット1と共催で、文科省拠点強化事業の一環として第2回イラン政治研究会を行いました。
発表1:斎藤正道(東京外国語大学非常勤研究員)「Cyrus Schayegh “Who is Knowledgeable is Strong: Science, Class and the Formation of Modern Iranian Society, 1900-1950”(Univ. of California Press, 2009)から近代イランを考える」
発表2:黒田賢治(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程)「ハーメネイー体制下における法学界のポリティクス――法学者組織と知的権力構造を中心に――」
発表3:山岸智子(明治大学政経学部准教授)「≪ホセイン≫vs.≪アリー≫――大統領選後のイランにおけるシンボルの相克――」
日時:3月23日(火)13:00~17:00
場所:京都大学東京オフィス
2010/1/23-24
1月23-24日(土-日)拠点強化事業として中東現代文学研究会を行いました。
【プログラム】
1月23日(土)
12:00-13:00 発表 林 奈緒子(東京外国語大学大学院生)
「作家アズィズ・ネスィンと1950年代のトルコ社会」
13:00-14:00 質疑応答
14:15-18:00 映画ガッサーン・カナファーニー「太陽の男たち」上映会
14:15-14:25 山本薫「「太陽の男たち」紹介」
14:25-16:07 映画上映
16:07-16:30 山本薫「「太陽の男たち」解題」
16:30-17:15 コメント三本(イラン映画、トルコ映画、エジプト映画から、各々15分ほど)
17:15-18:00 討論
1月24日(日)
10:00-11:00発表 石井啓一郎(翻訳家)
「サーデグ・ヘダーヤトの反宗教的表現についての考察――初期風刺作品『創造の伝説』を中心に――」
11:00-12:00質疑応答
13:00-14:00発表 浜崎桂子(立教大学)
「もうひとつのベルリン――ドイツのトルコ系作家たち――」
14:00-15:00質疑応答
日時:1月23日(土)12:00~18:00; 1月24日(日)10:00~16:00
場所::(24日)京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第2講義室(AA415)
(25日)同総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
2009/12/19
12月19日(土)文科省公募研究として2009年度第3回「イスラーム法とテクノロジー」研究会を行いました。
発表1:河原弥生氏(イスラーム地域研究東京大学拠点特任研究員)「タジキスタン共和国山岳バダフシャン自治州における民間所蔵文書調査」
発表2:川本正知氏(奈良産業大学)「イスラーム法廷文書―――イクラール文書を中心として」
日時:12月19日(土)13:00~17:00
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階大会議室(AA447)
【報告概要】
河原弥生「タジキスタン共和国山岳バダフシャン自治州における民間所蔵文書調査」
2009年9月にタジキスタン共和国山岳バダフシャン自治州において民間に所蔵さ
れている歴史文書の調査を行った。その結果、100点を超す文書を複写すること
ができた。これらの文書のうちの一定数は当該地域の住民が属するイスマーイー
ル派に独特のものである。報告者がかつて収集した他地域の文書類と比較しつ
つ、発見文書の概要を紹介したい。
川本正知「イスラーム法廷文書―――イクラール文書を中心として」
西アジアの歴史研究において、文書研究が盛んになった。筆者がはじめて文書に
接した20年以上前とは別の世界になってしまったようである。諸研究をふまえ
て、文書にはどういう種類があるかを自分のみた文書、特にイスラーム法廷文書
を中心に紹介したい。
2009/11/28
11月28日(土)KIASユニット1と共催で、文科省拠点強化事業の一環として第1回イラン政治研究会「現代イラン政治の変化と構造――
多層分析から見えるもの――」を行いました。
【プログラム】
趣旨説明:松永泰行(12:00~12:05)
・吉村慎太郎(広島大学)12:05~13:00
「冷戦と石油国有化運動の黎明――錯綜するイラン政治と大国政治の一段面――」
・貫井万理(早稲田大学)13:00~13:55
「1950年代イランの石油国有化運動とイスラーム主義組織――シャムス・ガナダーバーディー回想録の考察――」
・松永泰行(東京外国語大学)14:05~15:00
「アズィーミー批判――枠組みとしての立憲政治(constitutional politics)論の有効性と限界――」
・富田健二(同志社大学)15:00~15:55
「宗教界における自然観問題――革命前と革命後――」
・森田豊子(鹿児島大学)16:05~17:00
「現代イランの学校教育の中の女性」
総合討論(17:00~18:00)
・討論者:小杉泰
日時:11月28日(土)12:00~18:00
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階大会議室(AA447)
【趣旨】
1979年革命から30年が経過した。こうした現代イラン政治をめぐっては、日本に
おいても、選挙やそこでの党派対立と権力闘争といった国内政治問題に加え、い
わゆる「テロ問題」やパレスチナ問題への対応、「核開発」疑惑といった国際関
係的な諸問題に寄せて、報道や時評の頻繁な対象になっている。一方で、その特
性や現状に至った歴史的背景について十分に掘り下げて議論される機会はそれほ
ど多いとは言えない。とりわけ、専門家集団が19世紀末以来の様々な政治社会運
動や上からの変革、そして国外勢力による度重なる直接・間接の介入を経験して
きたイラン社会の動向と国家の側の政治に認められる、複雑かつ個性的な変化と
連続性を、適切な文脈に沿って長いスパンで議論し、また構造的に理解しようと
する試みは、非常に稀であるといっても言い過ぎではないかもしれない。本研究
会では、パフラヴィー王制期とイスラーム共和国体制期の双方を視野に収め、両
体制期を通じたイラン社会・国家の政治的、思想的な動態、国際政治ファクター
の深刻な影響とそれに対するイラン側での反応などを中心に、そこにおける変化
と連続性を共通テーマとしている。各報告者の研究関心分野に応じた報告とその
後の全体討論から、他の中東諸国との相違を浮き彫りにしながら、こうした共通
課題についての理解を深めることを主たる目的とする。全体として、イラン政治
の特性を、それに影響を及ぼしている社会・文化・思想・経済や国際関係を踏ま
えて焙りだし、日本におけるイラン政治研究発展のための一助とすることが企画
者の側の狙いである。
(吉村・松永)
2009/9/12
9月12日(土)KIASユニット1と共催で、文科省拠点強化事業の一環として「イラン文化研究会」を行いました。
発表1:黒田 賢治(京都大学)「在外イラン知識人による革命の回顧――パフラヴィー体制とイスラーム体制の相克を超えて――」
発表2:山崎 和美(中東調査会)「イスラーム革命後のイラン――「復興と改革」の時代――」
発表3:齋藤 正道(東京外国語大学)「イスラーム主義の終焉?――アフマディーネジャード現象を考える――」
発表4:山岸 智子(明治大学)「反植民地主義の弁証法とイラン近代史――ハミード・ダバーシーをてがかりに――」
日時:9月12日(土)13:00~18:00
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階北側第一講義室(AA401号室)
2009/8/22
8月22日(土)文科省拠点強化事業の一環として「イラン文化研究会」を行いました。
発表1:中村明日香(一橋大学)「イラン人の凝集要素:『アダブ』の観念」
発表2:遠藤健太郎(慶応義塾大学)「立憲革命をめぐる評価とその歴史的意義について」
発表3:野辺地あかね(上智大学)「ダバシにおける『植民地近代性』の解釈と定義」
日時:8月22日(土)13:00~18:00
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階北側第一講義室(AA401号室)
2009/7/18
7月18日(土)文科省公募研究として2009年度第2回「イスラーム法とテクノロジー」研究会を行いました。
発表1:冨田敬大「時空間情報システムを用いた牧地環境分析」
発表2:小杉麻李亜「DiMSIS-EXを用いたクルアーン・グッズの地域間比較プロジェクトの構想」
発表3:後藤裕加子「イラン歴史研究への応用:サファヴィー朝時代の街道ルート研究のための予備作業」
日時:7月18日(土)14:00~18:00
場所:明治大学駿河台キャンパス 研究棟 4階 第6会議室
2009/6/27-28
6月27-28日(土-日)拠点強化事業として第2回中東現代文学研究会を行いました。
発表1:徳原靖浩「アフマド・マフムード『隣人たち』について」
発表2:鵜戸聡「「フランス語圏アラブ=ベルベル文学」という問い――アルジェリアを中心に――」
発表3:細田和江「日本における現代ヘブライ文学研究および受容の現状」
発表4:平寛多朗「ナギーブ・マフフーズ『運命の悪戯』と30年代後期のエジプトの文学状況」
特別講演:塙治夫「マフフーズ文学と翻訳」
日時:6月27日(土)13:00~19:00; 6月28日(日)10:30~18:30
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
2009/6/6
6月6日(土)文科省公募研究として2009年度第1回「イスラーム法とテクノロジー」研究会を行いました。
発表1:角本繁「DiMSIS-EX(Disaster Management Spatial Information System-Expansion)の活用法」
日時:6月6日(土)13:00~16:00
場所:京都大学総合研究2号館第一講義室(AA401)
2009/2/28
KIASユニット1と共催で、WS「イラン・イスラーム革命30周年――中東諸国への政治・経済的インパクト」を行ないました。
発表1:松永泰行「イラン・イスラーム革命から30年――研究史とインパクト」
発表2:酒井啓子「イスラーム革命とサダムの30年――イラクの遅れてきた革命」
発表3:青山弘之「シリア――東アラブにおける覇権追求と革命イランの戦略的パートナーシップ」
発表4:末近浩太「革命の意味をめぐって――シリア・イスラーム革命とイラン・イスラーム革命」
発表5:細井長「革命後におけるイランと湾岸アラブ諸国との経済関係」
発表6:松尾昌樹「オマーンとイラン革命」
発表7:保坂修司「湾岸安全保障とシーア派ファクター」
日時:2月28日(土)10:00~18:00
場所:京都大学本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階会議室(AA447)
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2009/1/24
1月24日(土)文科省公募研究として第1回「イスラーム法とテクノロジー」研究会を行いました。
発表1:角本繁(独立行政法人防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター)「DiMSIS-Xを利用したトルコ共和国ドゥズジェ市における震災復興の取り組み」
発表2:イルハン・シャーヒン(キルギス・ トルコ・マナス大学)、江川ひかり(立命館大学)「オスマン史料からみるドゥズジェ市のなりたち:試論」
日時:1月24日(土)15:00~18:00
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第2講義室(AA415)
2009/1/24
1月24日(土)第1回中東現代文学研究会を行いました。
発表1:勝田茂(大阪大学)「日本における現代トルコ文学研究および受容の現状」
発表2:藤元優子(大阪大学)「日本における現代イラン文学研究および受容の現状」
発表3:岡真理(京都大学)「日本における現代アラブ文学研究および受容の現状」
日時:1月24日(土)14:00~17:00
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内総合研究2号館(旧工学部4号館)4階第1講義室(AA401)
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