【京都拠点概要】

 京都大学拠点では、中東・南アジアを中心として「イスラーム世界の国際組織」をテーマに基礎研究と実証的な動向研究を併せて行っています。またこの研究テーマを発展させるため、これらの国際組織の背景となっている現代イスラーム世界の理解をさまざまな角度から総合的に深めることを目指しています。
 また当拠点では、拠点整備の一環として、資料収集・整理やデータベース構築等、知のインフラ整備を積極的に行い、広く研究者に情報を提供できる環境を整えます。加えて、研究成果の公表の場として各種刊行物を発行します。
 本事業では、研究テーマ「イスラーム世界の国際組織」を拡大・推進させ、イスラーム地域研究の深化に資するよう、現代イスラーム世界の理解に寄与する二つの共同研究課題を発足させました。公募による研究課題「イスラーム法とテクノロジー」では、イスラーム法を対象に最新テクノロジーを利用しながら、歴史研究と現代イスラーム世界研究の融合を目指し、拠点強化事業「中東現代文学研究」では、さまざまな地域の文学研究を現代イスラーム世界という観点から見直す作業を行います。




【イスラーム世界とネットワーク型研究】

「これは私たちの「イスラーム地域研究センター」がネットワークを形成する拠点として、共同利用・共同研究拠点の一つに選ばれたということです。もともと文科省の制度として、全国共同利用機関という全国の研究者に研究上の便宜を色々はかる仕組みがあって、私たちもお世話になってきたわけすが、その制度が今度また一つ新しくなりました。その特徴の一つは、国立大学だけではなくて、国公立私立すべてが対象になるという点と、もう一つの新しい面は、ネットワーク型も認められるということです。一つの大学だけではなくて、いくつかの大学がネットワークを組んで拠点として認められる。私たちもこのイスラーム地域研究のネットワークを作っている5拠点の一つとしてその中に加わっているわけです。・・・→→