【拠点強化事業】

 拠点強化事業とは、「イスラーム地域研究」の数ある課題のなかで京都大学拠点の研究テーマ「イスラーム世界の国際組織」を補うようなテーマを特に選んで研究会等を組織して、研究を進展させる事業のことです。現在、「中東現代文学研究」と、特別テーマ「イラン・イスラーム革命30周年企画」の二つのテーマで研究が進んでいます。

研究テーマ:「中東現代文学研究」
 京都大学イスラーム地域研究センターでは、「イスラーム地域研究」のなかで現代文学研究が欠けていることを考慮して、公募研究以外に拠点強化研究として「中東現代文学研究会」を組織しています。これまで現代ペルシア文学研究、現代トルコ文学研究、現代アラブ文学研究など言語別の文学研究は存在したが、それぞれの研究分野は孤立しており、横のつながりがあまりありませんでした。それを補いイラン文学とアラブ文学の比較等を可能にするため当文学研究会を発足させました。「中東」と銘打っていますが、将来的にはイスラーム世界の文学、たとえば東南アジアの文学研究なども取り込んでいく予定です。

代表:
岡真理(京都大学・准教授)
メンバー:
勝田茂(大阪大学・教授)
藤元優子(大阪大学・教授)


特別テーマ:「イラン・イスラーム革命30周年企画」
 「イスラーム地域研究」を活発化させるために、時宜に適ったテーマを中心に国際/国内ワークショップを開催したり、研究会を組織したりしています。今年はイラン・イスラーム革命30周年ということで政治と文化の両方を見据え、「イラン政治研究会」と「イラン文化研究会」を発足いたしました。