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大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)グローバル地域研究専攻イスラーム世界論講座の教育・研究活動、附属イスラーム地域研究センター(KIAS)の活動を支える5人の知の匠を紹介! |

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今松 泰 准教授

▼東洋史出身で、オスマン朝宗教史・文化史を専門にしています。歴史は残された史料から過去を再構する学問ですが、歴史的事実を明らかにするということ以上に、当時の人々が何をどのように考え語ろうとしたのかということにより関心があります。
▼また、異なったものが接触することで、影響を与えあい、変容していく様にも興味があります。社会から逸脱してしまうような人々、奇妙で滑稽な話が好きなので、「どういうこと?」と思わせてくれるものに出会えたときはわくわくします。ただ私たちにとって「おかしい、変だ」と思えることでも、当時の人々にとってはごく当たり前のことだったかもしれません。すなわち、時代や地域によって、ものの見方や考え方に差があるのは当然だということです。しかし同時に、同じ人間なのだから、どこかに時代や地域を越えて共通するところがあるに違いないとも思っています。こうした特殊性と普遍性をともに示すことができればと考えながら勉強しています。
▼具体的には、これまでスーフィズム・タリーカ・聖者信仰の問題を中心的に扱ってきました。今後はオスマン朝期のイスラームの問題全体に視野を広げてみたいと思っています。

▼自分がどうした立ち位置から、どのような方法で対象をとらえようとしているかに自覚的になることが大切なのだと思います。もちろん外国研究ですから、語学をしっかり習得する必要があるのはいうまでもありません。あとは日本語でしっかり表現できるように修練してほしいと思っています。

◆座談会「井筒俊彦ルネサンスを大いに語る!」近日公開!
◇今松准教授についてもっと!→研究室個人サイト(近日公開)へ
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